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「この際、はっきりいちゃってください。
いいですよ、
もうわかってますから
私嫌われてるって!知ってますから!」
「それは勘違いだ。
黒木とどう接していいか、まだよくわからないんだ、
お前と同じような扱いで、黒木を扱ったら、
傷つけそうだから。ついな」
ぼそぼそと恥ずかしそうに告白する。
その姿を見て、女子の勘が絶大的に発揮された。
「もしかして....紫優ちゃんのこと、好きなんですか?」
「なんでそういう発想になる?
お前の頭の中は南国の花が、常に咲いてんのか?」
小声で尋ねた私に飛ぶ罵声。
私の言葉に、彼は果物ナイフ並みに視線を鋭くさせる。
「うわー。ひどいし...
でもでも、
...そういう発言は、
紫優ちゃんにはしないんですよね?」
「...そ、そうだな」
「残業もさせないですよね」
「....させる理由がないしな」
「やっぱしぃー、それって、意識しちゃってるんじゃないんですか?」
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