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「あのな。残業はお前がさぼりをしているペナルティであって、
彼女は時間真面目に仕事してるだろう」
「ほおほお~」
彼の言い訳を、余裕たっぷりに見つめる私に、顔を赤くさせ始めた。
どうやら、リーダーの弱みを発見したらしい。
「だ!だからと言って、部下を女性として見ているわけじゃないぞ。
ようは、あれだ、彼女は、少し繊細で、
女性らしいから、発言を控えめにしてしまっているんだ。
だが、
佐藤は来た当初から、神経図太そうな感じだったしな。
それに、どんなに怒鳴っても落ち込むことなく、俺についてきてくれた。
お前を、信頼しているから
すこし俺らしい、叱り方というか、発言ができるのかもしれない」
耳まで赤くなった彼から驚くべき発言を聞き、びっくりして声を大きくした。
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