キスフレ2nd Vol.14

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身体を起こし、ぼさぼさになった髪を直す。 私に背中を向けて、彼は、口元にあてたままのスマホを両手で囲った。 「いや、別に。 聞いとる聞いとる。 何でもにゃーって。 俺のことは心配せんといて。じゃあ切るで。おやすみ」 しーんと静まり返ったホーム。 ベンチで、背伸びをしようとした私の肩を思いっきりつかまれ、反転させられてしまい、東雲リーダーとご対面することとなった。 「おみゃー(おまえ)、人の電話勝手に盗み聞きしとんなよ」 「え?今なんて言ったんですか?」 聞きなれないイントネーションに、眉を寄せて聞き返した。 ウザったそうに、彼はまたもや、言葉を吐き出す。 「うるしゃー。都会のもんが」
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