キスフレ2nd Vol.14

4/38
1110人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
「っぷ。可愛いですね。なまってる」 「これはだな、おふくろとの会話を合わせるためで!」 「ついついなまっちゃったんですよね。うんうんわかります」 「...っち!!」 顔を赤らめて、東雲リーダーが頭を抱え始めた。 たぶん会話を聞かれて恥ずかしくてたまらないのだろう、私と視線を合わせようともしない。 「リーダーって、田舎関西のほうでしたっけ? いまのってどこの方言ですか?」 「....教えねえ....」 ぼそりとこぼすと、固いステンレスのファスナーがついた小銭入れみたいに唇を真一文字に伸ばして黙り込んだ。 その顔を見てしてやったりと、私は顔をにやつかせる。 リーダーの素の部分が見れたみたいで、ほんの少し得した気分になった。 ついでに弱みも握れた?
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!