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すでに、駅の時計の針は1時を超えていた。
電光掲示板は、電源が落ちて真っ黒で、普段映し出されている文字がない。
どうやら、本当に最終電車が行ってしまったようだ。
慌てて鞄をつかみ、駅の階段を上りかけている上司の背中に大声で声をかけた。
静まり返ったプラットフォームに私の声が響く。
「すみません!付き合わせてしまって!
こうなったらとことん付き合いますから!」
「そうだなあ....。話したいことも山ほどあるしな」
「う!説教!???」
「確かに、お前にはいろいろ教えなくちゃならないことありそうだな」
そして、軽々とした足取りで彼は改札へと向かっていく。
その背中を駆け足で追いかけた。
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