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「俺もいく場所ないし、仕方がないから付き合ってやる」
再び腰をおろし、グラスをカチリと鳴らす。
ぐびり、ぐびりと、のどを鳴らして黄金の液体を流し込んでいく。
あっという間にグラスが空き、すぐさまボタンを押して店員に二杯目のジョッキを注文した。
「へえ~。リーダーって、お酒強いんですね」
感心したように呟いた。
「....疲れたんだよ。
お前のせいで、余計なこと考えなくちゃならなくなった。
本当お前はお荷物だな。
さっさとやめちまえ」
そういい、新しく運ばれた真っ白な水化粧をまとったグラスを、先ほどと同じように傾け始めた。
「そんなに私にあの部署からいなくなってほしいんですね。
そんなに嫌いですか私のこと」
「は?嫌いだと?だれがそんなこと言ったよ」
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