キスフレ2nd Vol.14

9/38
前へ
/38ページ
次へ
「俺もいく場所ないし、仕方がないから付き合ってやる」 再び腰をおろし、グラスをカチリと鳴らす。 ぐびり、ぐびりと、のどを鳴らして黄金の液体を流し込んでいく。 あっという間にグラスが空き、すぐさまボタンを押して店員に二杯目のジョッキを注文した。 「へえ~。リーダーって、お酒強いんですね」 感心したように呟いた。 「....疲れたんだよ。 お前のせいで、余計なこと考えなくちゃならなくなった。 本当お前はお荷物だな。 さっさとやめちまえ」 そういい、新しく運ばれた真っ白な水化粧をまとったグラスを、先ほどと同じように傾け始めた。 「そんなに私にあの部署からいなくなってほしいんですね。 そんなに嫌いですか私のこと」 「は?嫌いだと?だれがそんなこと言ったよ」
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1110人が本棚に入れています
本棚に追加