小姓に詰め寄る姫

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半日以上過ぎたというのに、昨夜のことは鮮明に覚えてる。 今も、城内に信長公はとどまっているのか、春風に乗り、いずれかの戦地に赴いたか、京にでもマツリゴトにでかけたか… 知る由はない。 一瞬、お鍋の方を訪ねようかとも思った。 しかし、無用な心配をかけると同時に自分が信長公の側室として役目不足だと、己で宣言するようなもの。 いく場所もない。 明智光秀…彼に会わずに前には進めない。 1人、昨夜の事情を知る力丸のもとへ向かい、美加は歩き出した。
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