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魔法による雷の弾丸は拳銃を貫きそのまま男の右肩を射ぬいた。
「がぁあ!?」
「俺が貴様の言葉を信用したとでも思ったか」
今度は両足を射ぬき激痛を与える。
もはや逃げられる事のできず涙する男に少年は冷徹で同情すらない。
動けない男の額に銃口を突き付けて酷く見下す。
「ここに情報がないことくらい知っている。貴様のような奴が罠に引っ掛かる事にもな」
「許してくれ…!!」
「今まで散々命を奪ってきた貴様が命乞いか。反吐が出る」
トリガーは引かれて雷の弾は額を撃ち抜いた。
構成員62人はたった1時間足らずで、1人の少年によって全滅した。
「…こちらセツナ、掃討完了。有効な情報は入手不可」
『お疲れ様。卒業式なのにごめんなさいね』
「いえ。これより帰投します」
無線機による通信は短く1分とかからずに終わる。
拠点施設から夕日の日射しが顔を照らす。
綺麗な光に思わず見惚れてしまうがそれはほんの数秒だけ。
綺麗すぎる光に血に汚れた自分は相応しくないのだ。
「残酷だな」
コードネーム"セツナ"は日射しに背を向けて逃げるかのようその場から歩き去る。
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