終章 新たなる蜜月の始まり

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「最初から俺に任せておけば良かったのにさ、怜司が運び込まれた病院、多分ヤブだよ。たかがセックスしたくらいで縫合が解けちゃうなんて。はい! 今度はしっかり縫っておいたから、多少の無茶も怜司次第だよ」 「な……」  セックスしてたなんて誰も言ってないだろ。それに篠田を焚きつけるようなこと言うなって――。  そう言い訳しようとしたが、おそらく後藤にはお見通しなのだろう。慣れた手つきで篠田の傷口を縫い終わると、予定があるからと早々に帰っていった。
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