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「日羽からしか、借りてないんだけど。」
そうね、だって私はあなたに貸すためにいろいろなものを用意していたもの。
「・・・日羽。コーヒー牛乳、貸して?」
私の手から奪い取られるコーヒー牛乳のパック。
私が口づけたストローが、夏生の唇に触れる。
「うん、美味しい。」
一口飲んで、返されるパック。
これ、触れてもいいのだろうか。
夏生の唇が触れたストローに、私も唇で触れても。
「気持ち悪い?ごめんね?」
夏生がちょっとだけ悲しい顔になったから、私は首を振ってストローを口に持って行った。
あ。
コーヒー牛乳なのに。
ちょっとだけイチゴミルクの味がする。
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