第1章 前奏(はじめっ!!)

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「したよ?でも、よろしくね♪」 と、千夏は、言った。 「うん。分かった。やっとく♪」 と、千秋は、言った。 「あっ。千秋、言うの忘れていたんだけど…。」 「何?」 「昨日、公式サイトに、出演依頼のメールが来ていたんだけど…。」 「どんな番組?」 「ミュージックパンダ(MP)っていう音楽番組だよ?」 「あのMP!?何曜日に収録なの?」 「収録じゃないけど…。土曜日の夕方だって。」 「生放送!?」 「うん。中継だけど。あっ、そうだ。musicaにも出演依頼なんだけど…。」 「俺らにも!?」 「うん。」 「何、歌えばいいの?」 「『ココロ☆ノ☆カケラ』と…。『サクラ★ノ★ハナ』の2曲歌ってほしいってさ。」 「その2曲ね。」 「千秋…。声、良いなぁ。」 「そうなの?」 「うん。」 「比嘉君達は、『χ-word』だよ。」 「て言うか…。なんでRKSの公式サイトに俺らmusicaへの出演依頼が来るんだよ?」 「私達の公式サイトからmusicaの公式サイトへ行けるようにリンク貼ってて…。私達への出演依頼のページに間違えてmusicaの出演依頼のメールも来ててさ。」 「それで知ったわけね…。」 「修斗君…。何歌うのかな♪」 「比嘉君達は…。『x-word』だっけ?」 「『χ-word』。エックスワードって何?キーワードだよ!?」 「ごめん。曲名…間違えて。」 「良いよ?別に怒ってないし。」 「修斗君…。生歌…楽しみ♪」 「何でだよ?」 「いつも私達の前にライブだし…。」 と、千秋は、言った。 「そうだっけ?」 「うん。」 「あっ、そうだ。千秋、サクラは、2曲目だよね?」 「うん。」 「『ドキドキ☆恋愛授業-ラブレッスン-』、歌詞の案考えたのって?」 「私だよ。」 と、千秋は、言った。 「ミュージックパンダってあのナカタっていう人がMCしてるんだぜ?」 「ナカタ!?あの!?」 と、超ミーハーの千秋は、目をキラキラ輝かしながら言った。 「知ってんの?」 「うん。全放送局の音楽番組のMCをしてる人だよ。しかも…タレント。」 「千秋…ナカタに憧れているの?」 「ナカタっていうか…好きなタレントにだよ。」 と、千秋は、言った。 「比嘉君って憧れの人誰なの?」 「俺?『mute』のギターの高良拓斗さんかな。」 「修斗君も?私も一緒だよ♪」 と、千秋は、言った。
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