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「えっと、友達の事そこまで悪く言っていいの?」
確かに吉倉君は他の二人と少し違う系統の人間に思えた。
滝本君ははっきり言ってちゃらい。
日下部君は滝本君より少し誠実さがあるだけで実質ちゃらい。
でも吉倉君は硬派というか、やたら女子に話しかけるようなことはしていないと思う。
頭も良さそうだし、他の二人は帰宅部だけど彼だけは部活に入っている。
「本当のことだからいいんだよ」
そう言って少し微笑んだ。
何だかんだ言って二人の事は嫌いではないみたい。
ふと、首元にチクチクと刺すような痛みを感じた。
無意識に髪の毛で覆われた首を触るがなにもない。
それもそのはず。
刺すような痛みは何かが当たっているのではなく、周囲の視線だったのだ。
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