Sweet heart memories

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「お待たせー! 菜花、お誕生日おめでとう!!」 接客を終えた真咲が休憩室に顔を出す。 彼女はこの店の従業員として働いているが、この店の経営者の娘という事もあり気楽な立場。 私は彼女とのコネクションによって北菓庵本店に勤務する事ができたが、今ではこの企業は、周辺市町の若い女の子が働きたい企業の代表格となっている。 ヨーロピアン・クラッシックなデザインのワンピースとサイドにリボンの付いた帽子。 これが私たちの制服だ。 本店の店頭に立つ女性は一定レベルの美人でなければならない。 コネクションがなければ、私はこんな美女揃いの職場にいる事はできなかっただろう。 私の隣に腰を下ろした真咲。 彼女の後を追って来たかのように、すぐその後に休憩室のドアが叩かれる。
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