第2章「屋上の君とお話」

8/16
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/103ページ
「そういえば、何で屋上の鍵持ってるんですか?」 ポテチを食べながらそう聞くと、帝先輩はお茶を一口飲んでから答えた。  「……職員室から盗んだ」 「えっ!?」 「冗談だよ」 帝先輩は少し考えてから、口を開く。 「取引き……みたいな感じかな」 「取引き? 何のですか?」 「さあ、何だろね?」 「…………」 それ以上は聞いてこないで。 ――そう言われてるような気がした。
/103ページ

最初のコメントを投稿しよう!