第2章「屋上の君とお話」

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次の日もその次の日も、週を跨いで月曜日、火曜日と、私は放課後、屋上に向かった。  屋上へ行っては、帝先輩といろんな話をしたり、空を眺めたりして過ごす。 陽だまりが心地良い時は下校時間まで眠ってしまうこともあった。 ――この5日程で、帝先輩とかなり仲良くなった。 好きな食べ物はオムライス。 嫌いな教科は英語。 中学の時はバスケ部で部長をやってて、結構強かったらしい。 帝先輩は質問すれば冗談交じりに答えてくれる。 たまに答えてくれない時もあるけど、それは仕方ないと思うしかなかった。 ――そして今日も、屋上へ向かおうとしたけど……。 「ちょっと待ちなさい」 とうとう癒ちゃんに止められてしまった。
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