第2章「屋上の君とお話」

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「でも、2人だけの秘密だって……」 「うん。でもバレちゃったもんは仕方ないし、友達の人柄を聞く限り、秘密をばらすような子じゃないと思ってさ」 確かに、癒ちゃんは口が硬い。 「明日にでも言ってみなよ、自分がここに来たい理由」 「……はい」 「ま、それでも反対されちゃったら、俺を取るか友達を取るかになっちゃうけど」 「う…………」 帝先輩は冗談交じりに言うけど、本当にそうなったら困る。   「頑張れ」 先輩は私を励ますように、頭を優しくなでてくれた。
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