第2章「屋上の君とお話」

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そして次の日。 昼休みに、人気のない裏庭のベンチへ癒ちゃんを誘った。 「たまに外で食べるってのもいいね」 癒ちゃんは、昨日のことが無かったことかのようにいつも通りだった。 「(話さなきゃ……)」 そう思うのに、なかなか話を切り出せない。 癒ちゃんはいつも通りに振る舞ってくれてるし、このまま言わなくてもいいかもしれない。 でも……。   『頑張れ』 昨日帝先輩が励ましてくれたんだから。 「(……よし)」 私は決心した。
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