第2章「屋上の君とお話」

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「…………いいよ」 癒ちゃんは笑顔を見せた。 「ただし、絶対に落ちちゃ駄目だよ。それと先生に見つかんないようにね」 「うん……! ありがとう!」 良かった。 安心した私は、お弁当の玉子焼きを1つ頬張った。 ふと、癒ちゃんが呟く。 「……成長したね」 「へ?」 「乃々香成長したなと思って」 「成長?」 「うん。乃々香も恋するようになったんだね」 え? 「……恋?」 「え、だって先輩のことが好きなんでしょ?」 「え…………?」 先輩のことが――。 好き…………?
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