第3章「屋上の君が好き?」

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私が、帝先輩を好き――? 放課後、屋上のドアの前で、私は考えていた。 ―――― 『私は……先輩が好きなの?』 『えっ? 自覚ないの!?』 『うーん……』 『だって、その先輩に会いたいとか、話したいって思うんだよね?』 『うん』 『それも毎日?』 『うん。休みの日も、会えたらなーって思うよ』 『乃々香……それは恋だよ』 ―――― 「……恋…………」 恋なんてしたことない。 どんなものなのか分からない。 帝先輩のことは好きだけど、それって恋の好きなのかな……。 「――って、そんなこと考えてても仕方ないか!」 首をブンブンと横に振って頭の中をリセットすると、私はドアノブを回した。
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