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「帝先輩! こんにちは!」
いつもの場所にいつも通りに帝先輩が座っていた。
帝先輩は私に気づき、手を振る。
「こんにちは。友達と話せた?」
「はい! 許してくれました」
「そりゃ良かった」
帝先輩の隣に座ると私は、空を眺める帝先輩の横顔を見つめた。
たれ目で、鼻が高くて、色白くて、毛先にクセのあるクリーム色の髪。
初めて会った時から思ってたけど……。
「(格好良いよなぁ……)」
そんなことを思っていると、視線に気付いた帝先輩が私を見た。
「何? 顔に何か付いてる?」
微笑んでいる帝先輩を見ていると、胸がドキドキして、熱くなった。
「…………帝先輩」
「ん?」
恋って、どんな感じですか?
「……何でもないです」
聞くのが何だか恥ずかしくて、私は口をつぐんだ。
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