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「ねえねえ大牙君、聞きたいことがあるんだけど」
「おう! 何でも聞いて!」
「恋って何? どんな感じ?」
大牙君は答える。
「自分磨きできるものだな!」
「自分磨き?」
「おう! 好きな奴に振り向いてもらいたいから、恋してる奴は皆自分磨きするんだよ。イメチェンしてみたり、ダイエットしたり」
イメチェン……ダイエット……
「あとはー、四六時中そいつのこと考えてたりとかだな。飯食ってる時も、風呂入ってる時も、寝る時もそいつの顔が頭に浮かぶんだよ」
語る大牙君を見て、癒ちゃんは寒そうな素振りを見せる。
「藤がそういうの言ってるの似合わない。寒いわ」
「えっ!」
癒ちゃんの一言に、大牙君は頬を赤くした。
「と、とにかく! 恋っつーのはそういうこと! 分かったか桜!」
「あ、うん。ありがと大牙君」
とは言ったものの、まだあまりわからなかった。
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