第4章「屋上の君の秘密」

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三年の教室付近に来ると、身長の高い人が沢山いた。 女子はそうでもないけど、男子は2歳差なだけで体の大きさが全然違う。 「すごいな……」 なんて、こんなこと言ってる場合じゃない。 休憩時間は10分しかない。 早く帝先輩を見つけなきゃ――。 「…………あ!」 見つけた。 30mくらい先を歩いている――クリーム色の髪の男子。 間違いない。帝先輩だ。 「せんぱーい!」 私は手を振りながら帝先輩に駆け寄った。 でも――。 「あ……」 振り向いた帝先輩は、とても冷酷な目をしていた。
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