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帝先輩じゃ……ない……?
でも、髪の色も髪型も、顔も、体の大きさもいつも見る帝先輩と同じだ。
目だけが、違う。
私を見下ろすその目は、いつも笑っている帝先輩の優しい眼差しと正反対の鋭くて、冷酷な目。
私は、蛇に睨まれたカエルのように動けなくなっていた。
「み、かど……せ……んぱい……?」
「……」
その人は何も言わず、その場を去ってしまった。
――6時間目開始のチャイムが鳴る。
その音は私の耳に入ってこなく、私は先生に話しかけられるまでその場で立ちすくんでいた。
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