第4章「屋上の君の秘密」

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激安スーパーなだけあって、商品は本当に安かった。 「2リットルで150円……!? ケース売りだともっと安い! 何ここすごい!」 スーパーなんて滅多に行かない私は、この安さに驚きを隠せなかった。 癒ちゃんから渡されたメモ帳に商品名と値段を書いていく。 オレンジジュースだけでも種類がかなりあって、思ったより時間がかかってしまった。 「よし、次はアイスコーヒーを――!」 ドン、と軽い衝撃があった。 前を向いてなかったせいで、誰かにぶつかってしまったらしい。 私は慌てて頭を下げる。 「あわわっ、ごめんなさい!」 「あれ? 君って」 相手の人は、私の顔をまじまじと見はじめた。 ――服装を見ると、私と同じ学校の制服を着ていた。 体格的に1年生ではないことは分かる。 「あの……?」 「やっぱり!」 突然、私とぶつかった先輩が大声でそう言った。 「今日あいつに話しかけてた子だ!」 「あいつって?」 その隣にいたもう一人の先輩が首を傾げる。 「ほら、あいつだよ!月城帝!」 「あー! 月城帝か!」 二人は、驚いた表情で私を見た。 「あいつに話しかけるなんてすげー度胸だな」 「いやいや、人違いだろ! 月城帝に話しかける奴なんていねぇよ」 「え…………?」 どういう意味?
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