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「すっ……すみませんっ!!」
彼に支えられながら、私はその場にすくっと立った。
まだ少し頭がクラクラする。
それでもしっかり立たねば、きっとまた誰かに心配されてしまう。
「苦しいですよね?」
「へっ……!?」
その男性はニッコリと笑みを浮かべ、私の姿をまじまじと見つめた。
「いや……、こんな暑い日に着物だなんて。
あまり無理をすると、本当に倒れてしまいますよ?」
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