偽装恋人契約

10/29
前へ
/70ページ
次へ
「すっ……すみませんっ!!」 彼に支えられながら、私はその場にすくっと立った。 まだ少し頭がクラクラする。 それでもしっかり立たねば、きっとまた誰かに心配されてしまう。 「苦しいですよね?」 「へっ……!?」 その男性はニッコリと笑みを浮かべ、私の姿をまじまじと見つめた。 「いや……、こんな暑い日に着物だなんて。 あまり無理をすると、本当に倒れてしまいますよ?」
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

369人が本棚に入れています
本棚に追加