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流されるまま地下鉄に乗り、空いた座席に身を任せた。
声を掛けてきた彼は、同じ車両で私に背を向け吊革を掴んでいる。
まるで、さっき声を掛けてた私の事などもう忘れてしまったかのように。
―――何なのよ……!?
一見好青年。
だけどその言動は、その場凌ぎの適当なものにしか感じられない。
水商売に対する偏見はないけど、今まで真っ当な仕事に就いてきたが故にプライドを傷付けられた。
―――好きでこんな見た目に生まれた訳じゃ……。
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