第1章

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視えるようになってからというもの度々こういった事をしている。 道に迷った幽霊を天に導く...みたいなことを。 先ほどの様な小さい子だと素直なのですぐに導くことができるのだがこれが成人超えた大人になると大変なのである。 特に初めての幽霊が1番厄介だった。 ーーーーーー 『俺が死んだぁ?てめぇナメたこと言ってんじゃねぇぞ?』 「いえ、その...ですね。えぇ、簡単に言うとそういうことになりますね。はい。」 『なんで死んだんだよ?あぁ?』 「えー...とですね。」 ハツちゃんを見る。 こっち見ないでよ、という顔をするが私は知っている。困っている人を見ると無視できない性格を。 『まぁ、とりあえず天界(うえ)いけば全部わかるからいこ~よ~!私は行かないけど...楽しいこと想像すりゃいけるらしいし、ね??』 『ふざけんなよ!まずこの状況を説明しろよ!』 浮かんでる時点でもう人間じゃないことわかろうよ?ねぇ?と思ったがここで怒っては逆ギレされるだけで話が進まないとわかっていたのでおさえた。 「は、話を変えましょう?ね?あのぉ、今度私...好きな人とデートに誘おうと思うんですけどオススメの場所ありますか?」 『あぁ?そんなの...まぁ、そうだな。俺はこう見えて映画とか見るのが好きでなぁ...』 アッサリと仲良くなり約30分後、冒頭と同じ内容のお話をしたら受け入れてくれて天界へと旅立っていた。 ーーーーーー その時ハツちゃんになんで貴方はいかないの?と聞いた所、目もあてられないくらいグロテスク(18禁レベル)な容姿になったので以降触れない様にしている。 良い成績も取れたし 女の子も天界へ導けたし 今日は最高にいいことをしたからよく眠れるな。 そう思った矢先、事件がおきた。
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