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「あ、あの。ここ日差しが強くないですか?少し木陰行って休みません?」
うわぁっ...
誘導するの下手くそすぎる。
『愛ちゃん...。』
ハツちゃんがこの子ダメだわといいたげな顔で私を見つめる。
小坂君が返事に困ったような顔で私を見つめる。
ごめんなさい!
下手くそでごめんなさい!!
「ありがとう。あ、でももう少しで終わるから大丈夫だよ。」
直に見る小坂スマイルはとても素敵だ。
あぁ、眩しい...
とても、まぶし...
小坂君についている悪霊さんと目があった。
......え。
『なんかめっちゃ見られてるんだけど...視えてることバレてるんじゃない?』
悪霊さんの手が小坂君の首元を離れる。
一歩、一歩と私たちに近づいてきた。
『まずいってこれ。ねぇ愛ちゃんどうしてくれるの!!!』
ハツちゃんの動揺がよく伝わってくる。
うん、どうしてくれたんだろう。
あはは、すごいピンチ!
悪霊さんは近づいてくるスピードをゆるめない。
こないで...!!!!!!!!!!
・・・・・・
・・・・・・
「え?」
『ありゃ?』
いろいろ構えていたが悪霊さんは私たちの横をすーっと通り抜けていった。
そして今度は小坂実君の弟である登君に憑き首を絞め始めた。
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