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……コ、チラ…5729…クセイ………チキュ、ジン……オウト…セ…。
「……ザァーザァーうるせーよ寝かせろやボケェ!」
半分寝ぼけた状態で飛び起きた。時刻はもう22時を回っていた。俺は携帯で時間を確認しつつ、自分が起きた原因の音を探した。
「携帯はマナーにしてたから音出てねぇんだよな…。」
ふと目にとまったのは、机の上の、幼馴染みから買い取った壊れかけ(?)のラジカセだった。
……コ、チラ………チキュ、ジン……オウト…セ…。
「なんだ、ちゃんと受信出来んのか。」
チャンネルをいじり、きちんと聞こえるように調節する。
コチラ、○☆×▽※\〒。
チキュウジン、オウトウセヨ。
「ほぉ、こりゃ何の番組だ?」
椅子に座ってラジカセを眺める。デザインは確かに凝ってるよなぁ。
アナタ ハ チキュウジン?
このシルバーと木目調のデザインが、なんともオシャレに見える。
「このシンプルなデザイン、好きだなー。」
チキュウジン ムシ シナイデ クダサイ。
「……あ゛?」
さっきからなんなんだこの番組は。まるで俺に話しかけて……。
「……いやいや、話しかけてくるとか。有り得ないわ。」
ワタシ ○☆×▽※\〒 ト イイマス。
アナタ ハ?
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