第1話 3日間の友達

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「……なんで?俺忘れたくない。誰にも言わない!だから……。」 ダメ。 モシ バレタラ セイガ コロサレル。 ワタシ セイガ コロサレル ノ ミタクナイ。 オネガイ。 ワカッテ。 「嫌だ……。分かりたくない……。折角友達になれたのに、忘れるなんて……。」 俺は昔から友達をつくるのが苦手だった。いつの間にか、学校にも行かなくなった。今友達と呼べる人は、幼馴染みとソラくらいだった。それを、失う? 「嫌だよソラ……。」 23時55分。 セイガ、ワタシ ワスレナイ。 セイガ ガ ワタシ ヲ ワスレテモ ワタシ ガ オボエテイル カラ。 セイガ ガ ワスレテモ ワタシタチ トモダチ。 ゼッタイ ワスレナイ カラ。 ヤクソク スルカラ。 「ソラ……。」 モウ ジカン。 セイガ ワタシタチ トモダチ ダヨ。 「……わかった。俺達は友達だよな。」 セイガ タノシカッタヨ。 アリガトウ。 サヨナラ。 「こちらこそ、ありがとう。」 俺は君の事、忘れちゃうけれど……。3日間だけの友達だけど、楽しかったよ、ソラ……。 ~*~*~*~*~*~ ラジカセは音もなく消え、星河はソラとの出来事全てを忘れた。星河は、ソラの事を2度と思い出さないのだろうか。いや、星河とソラが本当に強い絆で結ばれているとすれば、あるいは……。
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