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「……なんで?俺忘れたくない。誰にも言わない!だから……。」
ダメ。
モシ バレタラ セイガ コロサレル。
ワタシ セイガ コロサレル ノ ミタクナイ。
オネガイ。
ワカッテ。
「嫌だ……。分かりたくない……。折角友達になれたのに、忘れるなんて……。」
俺は昔から友達をつくるのが苦手だった。いつの間にか、学校にも行かなくなった。今友達と呼べる人は、幼馴染みとソラくらいだった。それを、失う?
「嫌だよソラ……。」
23時55分。
セイガ、ワタシ ワスレナイ。
セイガ ガ ワタシ ヲ ワスレテモ ワタシ ガ オボエテイル カラ。
セイガ ガ ワスレテモ ワタシタチ トモダチ。
ゼッタイ ワスレナイ カラ。
ヤクソク スルカラ。
「ソラ……。」
モウ ジカン。
セイガ ワタシタチ トモダチ ダヨ。
「……わかった。俺達は友達だよな。」
セイガ タノシカッタヨ。
アリガトウ。
サヨナラ。
「こちらこそ、ありがとう。」
俺は君の事、忘れちゃうけれど……。3日間だけの友達だけど、楽しかったよ、ソラ……。
~*~*~*~*~*~
ラジカセは音もなく消え、星河はソラとの出来事全てを忘れた。星河は、ソラの事を2度と思い出さないのだろうか。いや、星河とソラが本当に強い絆で結ばれているとすれば、あるいは……。
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