第1章

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バッと通ったトラックが君を轢きずって鳴き叫ぶ バッ ドンッ 「ツッキー!!!」 ドロ… 「……ぁ…??」 何、これ…血…? 「あ…嫌だ…ツッキ…ツッキー…!!」 血飛沫の色、君の香りと 「うぅ…ぅ…、」 混ざり合ってむせ返った。 「う…?、ぁ…?」 ゆらゆらと揺れる陽炎が 嘘みたいな陽炎(カゲロウ)が 「嘘じゃないぞ」 って笑ってる。 夏の水色、かき回すような蝉の音に全て眩んだ。
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