ORanGe

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彼の待つ行き着けたありふれてるファーストフード店で初めて彼とキスをした。 彼と帰る雨の降る夜に相合い傘さして寂れた路地裏で彼と深いキスを2度した。 彼が訪れたわたしの待つ甘ったるい臭いが充満する家で初めて彼と体を重ねた。 彼を照らすオレンジ色の街頭と闇夜のなかで彼はじゃあとだけ言い踵を返した。 彼は今なにを思い何を考えてるのかわたしには到底解る日はこないのだろうか。
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