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先輩に会えなかったこの一年間で 私は手話を学んだ。 受験勉強の合間に ボランティア活動に赴き実際に手話を使って 話をする。 先輩に対する私の気持ちの不謹慎さを 卑下していたのは事実。 それの罪悪感からではないが いつしか、夢ができていた。 漠然とした夢だったけど 将来の夢。 手話の世界は驚く事ばっかりだった。 同じ日本の中でも表現方法が違ったりする場合がある。 手話の方言的なモノだったりするのだとか。 そんな深くて趣も兼ね備えた手話を なんとか、軽く会話を楽しめるまで使えるようになった。
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