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「あ!御剣(ミツルギ)先輩っ!」
女バレのランニング中に起こったハプニングは
凄い数の溜め息と、小さな感嘆。
「ヤッバイ、先輩マジメに超カッコイイ」
「ね!ね!」
「3年生って今忙しいんじゃないのー?」
「ねー」
「杏、知ってる?」
キャプテンで同じクラスの円(マドカ)が聞いてきた。
私はブンッ、と首を振る。
「御剣先輩、どうして血迷ったかな」
「は?」
「よりによって、杏、だよ、杏?」
「お子ちゃまフェイスの杏!」
みんなは走りながらもチラチラと私を見て
今度はさっきとは違った種類の溜め息を嘆きと共に吐き出した。
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