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拒絶されているとして ひょっとしたら何かの拍子に受け入れて貰えるかもしれない可能性があるけど 男子校へはちょっとした拍子に受け入れて貰える可能性はゼロだ。 「先輩の彼女ってどんな人?」 「さあー。塾で一緒にいた人とは違うみたい」 「ふーん、ホントに選り取りみどりなんだねー」 シャチが私の顔をジッと見て 「なに、シャチ」 「あたしは杏がかわゆいと思うけどなぁ」 人差し指でぷにぷにと押すのは 弾力豊かなほっぺたで 「そんな事言ってくれるの、シャチとお兄ちゃんだけだよ」 「そぉ?まぁ、杏とはここまで来たら腐れ縁だもんね」 「えー!腐ってないー、ひどぉー」 ニハハ、と笑ったシャチ 彼女と幼馴染みだという特権は本当に心強かった。
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