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結局春休みに入って 先輩はもう当然の事ながら塾には来なくて どこの高校が第一志望だとか 実際受かったのはどこなんだ、とか 一切分からなくなった。 家の近くまで行きたい、というムズムズ感が あったりもするけど 流石に我慢した。 先輩がいなくなった塾なんて 通う意味あんの? シャチにそんな風に言われたのが つい昨日あたり。 ハハハと笑って誤魔化してはみたものの 仰る通りです、と感服。 だけどお母さんに頼み込んで入った塾。 簡単に辞めたい、と言い辛く、そのままにしている。 でも思い出深くて なかなか、いいかも。 私ってけっこう小さい人間だと、染々思った。
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