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抱き締められている 先輩の大きな身体が 小さな私を丸々包んでいて ちょっと軽くパニックになった。 どうしていいのか分からず どこに力を入れる、とか 手はどこに置いたらいい、とか 目は閉じた方がいいのか、とか とにかく 何も分からなかった。 だけど こういうのも きっと自然、なのかな。 落ち着く匂いとあたたかさに安心するのは 当たり前の事なのかな。 不安と焦りが いっぱい渦巻いていたのに もう、そんな影さえなくなるのは どうしてだろう。
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