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身体の力がふぅっと抜けて 精一杯、先輩に寄りかかってみる。 ドキドキと弾む心臓 バクバクと駆け巡る血液 身動きしないでいると 忙しない身体のサインが 全部、先輩に向かっている事に気付いた。 全部、先輩に起こっているアクション。 凄い。 私の全部が 先輩に 一喜一憂してる。 「先輩」 「ん?」 「すき」 あんなに恥ずかしいと思って 言えなかった言葉が こんなにサラリと出てくる事に 少なからずびっくりして。 私は先輩に埋もれ その手はいつしか広い背中に回っていた。
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