5658人が本棚に入れています
本棚に追加
/155ページ
無意識でカッとなった
「違っ」
「違わない」
シャチはズィと私に詰め寄った。
「先輩に悪いなぁとか思っちゃったり」
「シャチ!」
「自分と比べた?」
「シャチっ!!」
シャチに対して
こんなに声を荒げた事は今の今まで一度もナイ。
「じゃあ、何で前みたいに張り込まなかったのさ」
「っ、それはっ」
「先輩はハンデ持ってて、でも、そんなの分からないぐらいに凄いのに、自分はなにやってんだろーって
思ったからでしょ」
「っ」
「杏さ、先輩をハンデ持ってる人、としてしか
見てないじゃん」
「シャチ、うるさい」
「先輩はどうして杏に自分の耳の事話したんだろうね?
聞こえにくいけど、聞こえるし
普通に話せるし気にしないでくれ、って事じゃないの?」
シャチの言う通りだった。
最初のコメントを投稿しよう!