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ショーキチは現在の「放浪者」の仲間たちの中で一番年齢が若い。だがナオトとナオキはショーキチよりも後に「放浪者」の後継者となった。
「放浪者」は先人を尊ぶ。そして目上の者を敬う。
故にナオキはナオトのことを「ナオト様」と呼ぶし逆らうことはしない。
勿論、ショーキチのことも「ショーキチ様」と呼ぶ。
だがナオトは…
『いやいや、先人であられるショーキチ様を呼び捨てになどできませんから』
そう言いながらニヤニヤしているナオトにショーキチは困ったような顔を見せている。
『ショーキチ様、お飲物でもいかがですか?』
まだ続けるナオトの肩にナオキが手を置いた。
『ナオト様、そろそろやめましょうか』
ナオキの言葉にショーキチの目に光が戻った。
『ナオキくん』
キラキラとした視線を投げかけるショーキチの様子にナオキは苦笑いを浮かべた。
『ショーキチ様も少しは慣れたらどうですか?』
『だって、ナオトくん…絶対遊んでるし…』
ショーキチの声がまた小さくなっていく。それを見たナオトは隣で爆笑していた。
『ショーキチはなんでナオキの様呼びは大丈夫なのに、俺にされるとそんなに困った顔すんだよ』
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