第4章

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そのままケイジに近づくと 『ケイジくーん』 『タカヒロ様』 お互いに名前を呼びあいながら二人は抱き合った。その様子を見ていたナオキにナオトが近づく。 『タカヒロ様に何言われたの?』 『内緒です』 ナオキがウインクして見せるとナオトはふっと笑った。 『俺にも内緒かよ』 少しだけ拗ねたような口調で言うナオトにナオキは真面目な顔で向き合う。 『タカヒロ様の秘密を知る勇気がありますか?』 『いや、やめとく』 即答したナオトが顔を引きつらせていたのでナオキは口許を緩めた。 『ナオトくん!』 『タカヒロ様!』 二人は抱き合った後体を離す。タカヒロはナオトの頭に手を置くと 『相変わらずナオトくんは可愛いねぇ』 『タカヒロ様は相変わらず綺麗ですね』 お互いに褒め合う様子を三人は顔を見合わせながら見ていた。が、ショーキチが我慢できずに二人に歩み寄った。
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