第4章

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『タカヒロ様!』 『あれ、ショーキチいたの?』 『いるって!てか、気付いてたでしょ!』 ナオトはケイジに近づくと始まったよと言いたげな顔をする。そんなナオトにケイジも目で返事をする。 タカヒロがショーキチをからかうのが好きなのはみんなが知っている。と、言うよりショーキチはみんなからいじられる存在だ。バカな子ほど…と言う事だろうか。 『で、お前はどこ行ってたんだよ』 タカヒロがショーキチに聞くとショーキチは嬉しそうにニカっと笑った。 『オーストラリアで動物の赤ちゃんを抱っこしてきた!』 『子供か!』 ナオトに突っ込まれたショーキチは、しまったと言う顔をした。こう言われるのを心配していたと言うのに、ついつい口に出してしまうところがショーキチらしいと言うか… 『よしよし、嬉しかったんだよな』 タカヒロがショーキチの頭を撫でるとショーキチは言葉もなく項垂れた。そして追い打ちをかけるかのように 『お前、動物に威嚇されなかった?』 と言われ、はぁ…と大きなため息をついた。
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