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そんなやりとりを見ていたナオキは搭の空気が変わるのを感じた。ナオキは三人に失礼しますと声を掛けると部屋を出た。
ナオキは階段を駆け上がり王の間に入った。いつの間にか五つの玉座は広間に移動されていた。だがそれよりも…
ナオキは王の玉座へと階段を上がって行く。階段を上りきる数歩手前でナオキは足を止めた。
玉座の前に立っているのは、紛れもない王の姿。
『王…お帰りなさいませ』
ナオキは王に歩み寄るとその前で跪いた。
『心配をかけたな』
王の言葉にナオキは首を振る。
『理由があっての事と分かっておりました。それに留守を護るのは私の役目です』
顔を上げナオキは王の瞳を見つめた。優しい眼差しがナオキを包み込んでいく。
今までひんやりとしていた塔の空気が温かいものに変わった気がした。
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