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『大きなお世話だ』
ケイジは言いながらシャーマンの手を払いのけた。それを見たショーキチはやはり慌てたように視線を泳がせている。
『お前は肝が据わっているな。それに比べて…』
シャーマンはショーキチに視線を向ける。それを感じたのかショーキチは黙ったまま俯いてしまった。
『相変わらず気が弱いようだね、お前は…。まぁ、だからこそ試練が必要なのだがな』
唐突に自分の頬にシャーマンが触れ、ショーキチはさらに顔を伏せる。
『相変わらずって、俺たちあんたに会ったことないよな？』
ケンチが疑問を口にするとシャーマンはその口許を緩める。
『直接会ったことはない。だがわたしにはこの世界の至る所に自らの目となる下僕がいるのさ。お前たちのことは生まれた時からずっと見守ってきた』
シャーマンが言うと皆顔を見合わせる。おそらく考えているのは同じことだろう。
『って、あんた歳いくつだよ』
ケイジが尋ねるとテツヤは額を押さえ、ネスミスは大きなため息を吐いた。
『お前たちよりもはるかに長く生きているとだけ言っておこうか』
シャーマンはそれだけ言うと彼らに背を向け、椅子に座り直した。
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