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『で、本題だ』
シャーマンは机に肘をついて彼らを見つめる。皆黙ってシャーマンの次の言葉を待った。
『お前たちにはある場所に行き、ある物を取ってきてもらう』
『ある場所?』
『そうだ』
テツヤとケンチは顔を見合わせ、ショーキチは怯えたようにネスミスの腕を掴む。
『どこだよ?』
一人臆することのない様子のケイジがシャーマンに問いかけた。シャーマンは少しだけ首を傾げた。
『お前たち五種族が手を出せない場所』
シャーマンの言葉に皆息を飲んだ。先ほどまで余裕を見せていたケイジも例外ではなかった。
『死の山…』
テツヤが目を細めてぽつりと言葉を漏らす。
『そうだ。死の山に行き、山頂に咲く花を持ち帰るのがお前たちに課せられる試練だ』
『死の山って確か…』
『そうさ。あそこに行くためには灼熱の砂漠を越えなくてはならない』
皆さすがに不安を隠せないでいた。死の山と灼熱の砂漠は決して足を踏み入れてはならないと言われてきた場所で、この世界で最も恐ろしい場所と言われて育ってきた。
試練とはいえそこに行けと言われているのだ。
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