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「こらいち…そんなにごしごししちゃ駄目だ」
唯ちゃんに手を掴まれて指先にチュッとキスをされた
「唯ちゃん…手をはなして
愛ちゃ…耳舐めないで」
身体を起こして少し離れて
僕は二人に向かい合った
「お兄ちゃんたち なんでこんなことするの?」
「なんでって?いちが好きだからに決まってるだろ」
「そうだよいちる 好きだからキスするんだよ 俺たちはいちるのことが大好きなんだからね」
手を伸ばした愛ちゃんに抱っこされ
元にいた場所に寝かされる
圧倒的な体格差を発揮されたら
チビの僕はなす術がない
「いちるは俺たちのこと…好きじゃないの?」
愛ちゃんがちょっと悲しそうに僕に言う
愛ちゃんにそういう風に言われるの
僕が弱いの知ってるくせに
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