プロローグ SIDE A

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ガランとしたその空間の広さは体育館を思い出させた。 大きく違う点は木の温もりなど存在しないというところ。 床は一面塗りつぶしたように白い。一点の汚れもくすみも無い。 壁も同じだ。 たくさんの白いベッドが等間隔にある。病院みたいに。 その中の1つのベッド。セミダブルサイズのシンプルなベッドの上。アコは不思議な眠りから目覚めた。 起き上った彼女は眉をひそめて、眉上の前髪を押さえてつぶやいた。 「びょういん?」
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