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ビー玉の色はバラバラだった。青が2つ。赤が1つ。エメラルドグリーンが1つ。最後に透明のものが1つ。
トラ猫が青いビー玉を覗き込みながら口を開いた。
その声は存外綺麗で、どこか機械的にも聞こえる男の声だった。
「ブルー、アオヤギショウタ、オガワトシフミ」
おそらく名前を呼ばれであろう男が、小さく「よしっ」と漏らした。
その男をトラ猫が一睨みする。場が静まり返ったのを確認してから次は赤いビー玉を覗き込む。
「レッド、ハヤカワチエ」
次はミドリのビー玉。
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