さよならSECONDSTAGE

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トラ猫は利也とアコを置いて、群衆の元にドシンドシンと走って行った。 「……プログラムは数で機械的にしか物事を測れない。想像力が欠如しているんだ」 少年の大人びた話し方に、アコはひどく戸惑っていた。 「あれ、なんなの。あれもあなたが?」 「そうだよ。ぼくの仕業。あのチケットは全て偽物だよ。他の人には申し訳ないけれど、仕方がない。トラ猫の気を引いてもらわないと」 利也が小さな手で扉のノブを引くと、ガチャリと音を立ててドアが開く。錠のところにはさまっていたチケットが1枚、ヒラヒラと落ちた。 「開いた……! 扉が開いたわ」 トラ猫は群衆の鎮圧に忙しいようで、扉が開いたことには気がついていなかった。手当たり次第に肉叩きを振り下ろし、魂たちを潰している。
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