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真人は遊の指をペロリと舐める。ビクッと驚いた遊の顔を見て、楽しそうに笑う。
「やったな!」
遊は真人の唇にかぶり付き、貪欲に口づけを交わす。角度を変えて深く、舌を差し込んで真人を捉える。
手は胸元を摩り、二つの突起を探し当てると指先で掴んで愛撫する。突起を引っ張り、押しつぶす。敏感な場所を繰り返し、何度も何度も刺激を与えられ、真人はビクビクと震える。
真人の甘い吐息が二人が合わせた唇の隙間から零れ落ちる。
「ふ……んっ……ぁ………あぁ…」
くぐもった声が淫らだ。クチュクチュという水音と喘ぎ声が更に二人を煽る。
一度火がついた二人の熱は体と心を燃え上がらせ、行為は激しさを増す。
灯篭の炎がゆらゆらと揺らめいて二人の姿を温かみのある色味で浮かび上がらせた。
壁には黒い二つの影が重なり激しく蠢く姿が投影される。断続的な甘い喘ぎと愛の言葉が部屋中を埋め尽くす。
官能に高ぶった熱が開放されるまで、静かな夜の闇の中、甘い二人の時は続いた。
ホー ホー
森の梢でフクロウが鳴き、虫は羽根を擦り合わせ軽やかに夜の音色を奏でていた。
月がやっと眠りについた二人の褥に穏やかな光を投げかけていた。
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